試験場で感じたこと
試験内容に関しては他の記事で書いてあるので省略する。
今回は試験会場の雰囲気がどのようなものなのか簡単に書こうと思う。
まず、受験者の服装
1次試験は筆記のみなので圧倒的に私服が多かった。
高校生は制服だったが、それ以外は軒並み私服であった。
私も一応私服と迷ったが、着ていく私服が無かったので適当にYシャツにスカートで行った。
これは地域差があるらしい。スーツが多いところもあると聞いた。
結局なにを着ていったって試験結果に一切関係ないだろう。だがあくまで常識的な恰好なら何でもいいんであってタンクトップとかはさすがにやめたほうがいいと思う。浮くから。
それから、筆記試験に来ない奴もちらほらいた。あと遅刻してくる奴もちらほら。
私の隣の席の奴も遅刻していた。少しの遅刻なら一応受験できるらしい。
それから筆記試験が始まるが、意外と試験時間途中で退席する人が結構いる。
そんなに簡単なのか?と思ったが諦めて退席しているだけかもしれない。
ちなみに遅刻してきた隣の奴は私より先に退席していった。
結局私は試験時間フルに使って試験を終えた。まあ何時間座っていようが出来はよくないのだが。
ところで、試験のアドバイスとしてひとつ。
筆記試験はマークシートなので鉛筆推奨だが、作文は絶対シャーペンがいい。
鉛筆は芯が丸くなってマス目に字が書きづらくなってくる。私はそれで作文の後半非常に後悔した。
試験会場で見かけた受験者には様々な人間がいた。
絶対2次オタだろうなって奴とかいわゆる陽キャと呼ばれる奴、地味な女子、ガリガリな奴、太ってる奴。自信が漲っている奴、色々。これらの人間が自衛隊に入ったらいい意味で全員変化していくんだろうと思った。
ちなみに私も2次オタである。
適性検査のはなし
一般曹候補生と自衛官候補生の両方の試験で適性検査というものは行われる。
受けてみた限り、性格診断のようなものと知能というか正しく作業を行えるかを判断する感じのものだった。
適性検査がどのくらい合否に関係するのかはわからないが、試験を行っている限り一応合否の判断基準の一つになっているのだろう。
そのなかで性格判断について書く。
大体50問くらいの質問に はい か いいえ で答えていくものだったと思う。
どちらでもないという選択肢もあったようななかったような……
はっきり覚えていないがこんな感じ。
質問内容としては
- 初対面の人とも気軽にコミュニケーションがとれる
- 物事の判断はすぐにできるほうだ
- 大勢でいるより一人の時間が楽だ
というような質問が続いていく。
自分に正直に答えていけばそれほど悩むことはないだろう。
だが、明らかにこれを選んでしまったらどうなるんだ?という質問がいくつかある。
例えば
- 夜眠れない
- 幻覚や幻聴が聴こえることがある
- 自分を傷つけてしまいたくなることがある
など、明らかに精神的に不安定と判断されかねない質問だ。
このような質問に対してもし仮に当てはまったとしても、意図的に否定することももちろん出来る。
だがこのような診断系は嘘をつきすぎると整合性がないと判断され逆に嘘つきだと判定されるということも聞く。実際の結果がどう出るか確認する術がないのですべて憶測だが。
性格判断は企業でも似たようなテストをやるらしい。
YG性格検査 と検索すれば出てくるだろう。
一応リンクを貼っておく。
某スレで見かけたが、この検査ではABCDEの5つのいずれかの型に判定される。
その中でBとEに判定されるとまずいと書かれてあった記憶がある。
勿論信憑性は高いとは言えないが、気になるならやってみる価値はあると思う。
ちなみに私は典型的なC型である。
最後に、ずっと気になっていることがある。
試験を受けた人には分かると思うが、「人よりも、感じやすい」
っていう質問の意味はいったい何なんだ?
それは、性的な意味でなのか、それとも精神的に影響されやすい、またはスピリチュアル系という意味なのか……
未だに答えが見つからない。
倍率の話
数年前の不景気真っ只中の時代。
自衛隊に限らず公務員試験の倍率はバカ高かったという。
基本的に不景気になると安定した公務員関係に殺到するらしい。
だがあれから数年、今は売り手市場らしい。
就活生の多くは公務員より民間企業を選ぶだろう。
検索したらそういう記事が多く出てきた。
近年の一般曹候補生、自衛官候補生の倍率に関して具体的な数字は出さないし出せないし実質の倍率はどうたらこうたら……とややこしくなるので省略するが、私が自衛隊の試験を受けようとする際に、どういう試験なのか色々検索した。
そうするとどこもかしこもこう書かれている。
女子は採用人数が少なく、必然的に高得点を取る必要がある。筆記では最低でも8割を採らなければ厳しいかもしれない。と。
あるサイトのある年度での一般曹女子の倍率は陸で10倍近く
自衛官候補生でも5倍近くはある。
海上に至っては謎の高倍率である。正直なんでそんなに海上が人気なのかわからない。
海上男子は定員割れするぐらい志願者が少ないとどこかで聞いたのに。
かくいう私もどちらかと言えば護衛艦に乗ってみたかったが倍率と枠の関係で少しでも可能性のある陸にしとこうと思って陸にした経緯があるので偉そうなことは言えない。
それに女は潜水艦には乗れないしね。
航空に至っては男女の区別が無く単純に頭よくないと無理だなと思ってやっぱり必然的に陸になったわけです。
話は戻るが、この倍率の高さを見て、やはり筆記で8割取らなければいけないのだと信じてしまいました。半分無理やろって思いましたが。
自衛隊の試験は自分が何点取ったかは分からない。
開示請求すれば分かるらしいが、そこまでする人間はあまりいないだろう。
問題用紙も持ち帰ることは出来ないので自己採点も出来ない。
だが私は本当に筆記試験の出来は悪かったと断言できる。
8割なんて絶対取れていないだろう。本当にわずかな可能性としてあてずっぽうで選んだ選択肢が奇跡的に正解で無い限り高得点ではなかったはずだ。
面接だってアホ丸出しな返答をしたし。
しかしそれでもなぜか私が自候生に合格し、名簿だけでなく採用予定通知書まで頂けたので8割論は絶対ではないことがわかった。それでも高得点を取るに越したことはないが。
それに広報官曰く女子の枠を増やすらしいからチャンスあるよって言ってたので自衛官を目指している女子は今がチャンスなのではないだろうか。
仮に政権交代が起こって景気が減退しまた不景気が訪れると一気に倍率30とか40倍の時代になる気がしないでもない。
ちなみに一般曹のほうは結果待ちだけど平成28年度の採用予定者が200人程度であり全国200位以内はムリなのでほぼ無理です。以上。
合格発表の日
正直、自衛官候補生の合格発表がいつなのか分からなかった。
広報官から聞いてはいたのだが、わざわざ不合格を確認するために発表日時を覚えているのも嫌だったので特にメモをするわけでもなく当然のように曖昧になってしまっていた。
合否の連絡は電話でくるだろうし、ツイッターで検索かければ今日がどこかの発表日だということは分かる。そのときに地本のHPを確認すればいいやと思っていた。
そしてある日の朝、目が覚めてスマホを見る。
そういえば発表いつだっけ、今日明日あたりじゃなかったかな。と思いつつ検索をかける。するとちょろちょろ合格しました、のツイートが引っかった。
地本のHPで確認してみると、確かに合格者が掲示されている。
ページを開いて番号を確認する。すると自分の後ろの人の番号が載っていた。
あ~、あのひと受かってる。
しかし横に私の番号が無かった。
(あ、やっぱり無いか~そりゃそうだ~~)
前日飲みにいっていた為、もう一眠りするかと思っていた矢先、
私の番号が目に入った。
横並びではなく縦に表示されていた。
どうりで横に無いわけだ。間抜けめ。
しかしこれだけではただの合格であり実際採用されるかは分からない。
後々広報官から連絡がくるだろうと思いつつ、また眠った。
ところで、昔はインターネット上で自分の本名や写真を載せるなんてことは考えられなかった。匿名が当然であった。SNSが盛んでなく、個人サイト全盛期時代の話である。
大体ハンドルネームというのを持っていて、中には厨二病を患ったネームもあった。
しかし今では本名、顔出しが当たり前の時代らしい。
しかも住んでいる場所や通っている学校を簡単に特定できるような情報もさらけ出すのも当たり前らしい。
ツイッターで検索をかけたら、受験票や合格通知の写真をアップしている人が結構いることに驚いた。受験番号もどの地域に住んでいるのかもモロバレである。もちろんフルネームも分かる。
大体が自撮りをしている写真も上げているので個人情報の宝庫である。
正直今このブログでさえ個人が特定されないか不安であるのに(まずいことは書いていないつもりだが…)
現代の若者は凄いと思った。
ただやはり受験番号や氏名をSNSに上げるのはあまり良くないと思うが自己責任だからやるなと言うつもりはない。
そういえば、せっかく合格したにも関わらず、未成年のくせにツイッターで飲酒したことを書いたおかげで個人を特定され某スレ住民に通報されたやつを見たことがある。
結局あの少年は自衛隊に入隊できたんだろうか。気になる。